Slack 上の Claude を管理する API
Claude Tag API は、Slack 上で Claude がどう動くかを、プログラムから管理するための API(システムどうしをつなぐ窓口)です。提供状況はベータ版(試験提供の段階)です1。
Slack での運用に関わる決まり
- 01対象は Slack 上の Claude ですこの API が管理するチャットツールは、今回の提供範囲では Slack です。Claude Tag を設定済みの Claude Enterprise の組織では、ワークスペース(Slack の作業の場)を1つ以上つなぐことが前提です1。
- 02接続やバンドル作成は claude.ai で行いますSlack の接続と切断は、この API では扱わず claude.ai で操作します。バンドル(Claude に与える権限のまとまり)の作成と編集は、claude.ai で組織オーナーが行います。組織の Slack 共通設定の変更も、claude.ai で組織オーナーが行います1。
- 03人の変更を止める読み取り専用モード組織オーナーは、claude.ai で読み取り専用モード(人による変更を止める状態)を切り替えられます。このモードの間、この API が管理する項目への claude.ai と Slack での人の変更は拒否されます。この API からの操作には影響しません1。
- 04ゲストへの応答をチャンネルごとに決められますSlack のゲストがいるチャンネルで Claude が応答するかどうかを、設定で決められます。応答させない、チャンネルに紐付けたバンドルだけで応答させる、という選び方もあります1。
- 05チャンネルの削除は取り消せませんClaude Tag 上のチャンネルを削除すると、そのチャンネルの記録や記憶なども消えます。削除は取り消せません。Slack 側のチャンネルは、削除も変更もされません1。
使える契約と利用額の上限の扱い
この API を使える契約は、Claude Enterprise の組織だけです。Claude Console の組織には提供されません1。
利用額の上限は、この API では扱いません。上限は claude.ai で操作します1。
導入前に担当者と決めておくこと
ここからは UNS の見解です。Slack 上の Claude を API で管理するかどうかは、担当者と次の点を確かめてから決めるのがよいと私たちは考えます。
- 01設定を誰がどこで変えるかAPI で変えるのか、claude.ai で人が変えるのかを決めます。読み取り専用モードを使うかどうかも、組織オーナーと担当者で話し合っておきます。
- 02管理者用キーを誰が預かるか管理者用キーの保管者と、見直しの時期を担当者に決めさせます。作成者が退職したときの扱いも、あわせて確かめさせます。
- 03チャンネルの削除を誰が承認するか削除は取り消せないため、誰の承認で行うかを先に決めます。消えるものの一覧を担当者に確かめさせます。
- 04ゲストがいるチャンネルの方針Slack のゲストに Claude が応答してよいかを、社内の情報の扱いの方針と照らして決めます。
- 05ベータ版をどこまで任せるかベータ版の仕組みに任せる業務の範囲を決めます。Anthropic の発表を誰が追うかも、担当者と決めておきます。
接続に必要なヘッダーと対象範囲
導入・運用を担当する方向けです。この API のエンドポイントは14件です。扱うリソースは、Slack のチャンネルとワークスペース、バンドル、バンドルの紐付け先の4種類です1。
対象は Slack のワークスペースで、Claude Platform のワークスペースとは関係しません1。
5項目の設定と階層ごとの継承
設定は5項目で、チャンネル、ワークスペース、組織の Slack 共通設定の3階層に持てます。どの階層でも、5項目はいずれも任意です1。
チャンネルの設定・更新と、ワークスペースの更新では、省略した設定は変更されません。null を送った設定は解除され、継承に戻ります1。
同じリクエスト内で一部の値が拒否されると、どの設定も保存されません。同時に変更した場合は、後の書き込みが優先されます1。
キーの権限、変更の記録、データ保持
使うキーは、スコープ付きの管理者用キーです。プライマリーオーナーが claude.ai の組織設定で作り、キーは組織全体に属します。作成者が退職しても、キーは引き続き有効です1。
Claude Console で作ったキーは使えません。自組織が所有しないチャンネルやワークスペースへの要求には、404 が返ります1。
この API による変更は、すべてコンプライアンス API のアクティビティフィードに記録されます。記録上の実行者は api_actor で、イベントは5種類です。読み取りは記録されません1。
新規保存をしないデータ保持ゼロの構成の組織では、設定と紐付けが 403 で拒否されます。バンドルの紐付け解除とチャンネルの削除はできます1。
チャンネル削除とバンドルの紐付け
チャンネルを削除できるのは、Claude が無効のときです。enabled が true に解決される場合、削除の応答は 400 です1。
グループのダイレクトメッセージは、設定・変更・紐付け・削除のいずれもできず、400 が返ります1。
API が返すバンドルの情報は名前と説明で、バンドルが与える権限は返しません。ワークスペースに紐付けたバンドルは、配下の全チャンネルで使えます。チャンネルに紐付けたバンドルは、そのチャンネルだけで使えます1。
呼び出し回数の上限と一覧の取得
呼び出し回数の上限は組織単位で、読み取りと変更で別に決まっています1。
この記事で使った言葉のやさしい説明
- 01APIソフトウェアどうしが決まった形でやり取りするための窓口です。人が画面を操作する代わりに、プログラムから操作できます。
- 02ベータ版正式な提供の前に、試験的に使える段階のことです。
- 03ワークスペースSlack で、会社やチームごとに作る作業の場の単位です。
- 04バンドルこの記事では、Claude に与える権限などをひとまとめにしたものを指します。
- 05読み取り専用モード設定を見ることはできても、人が変えられないようにしておく状態です。
- 06管理者用キー組織を管理する操作をプログラムから行うときに使う、合言葉のような文字列です。
UNS は、この API を使うかどうかより先に、Slack 上の Claude を社内のどの規則で運用するかを決めることが出発点だと考えます。規則が決まれば、API に任せる範囲も担当者と話しやすくなります。
出典
本記事は公式の発表をもとに、株式会社UNSが要約したものです。正確な内容は出典をご確認ください。
この記事の更新履歴(1件)
- 2026.11.09初版

