Google Cloud での提供は運営者で分かれる
このページは、Google Cloud で Claude を使うときの提供形態を説明しています。形態は2形態で、Anthropic が運営するもの(以下、Anthropic 管理)と Google が運営するもの(以下、Google 管理)です。運営者によって、管理画面や請求の経路などが分かれています1。
運営者と社内の管理のしかたの違い
両形態の違いのうち、社内の管理に関わる点は次のとおりです1。
- 01運営する会社が違いますAnthropic 管理は、Anthropic が運営します。Google 管理は Google が運営し、Google の
Agent Platformの一部として提供されています1。 - 02Anthropic 組織が作られるかどうかAnthropic 管理では、プロジェクト用に Anthropic 組織(Anthropic 側で利用者をまとめる単位)が新しく作られます。Google 管理では、Anthropic 組織は作られません1。
- 03日々の管理に使う画面Anthropic 管理の管理画面は Claude Console で、Google Cloud Console から開きます。Google 管理では、Google Cloud Console で管理します1。
- 04利用量の上限を管理する相手一定時間に使える量の上限(レート制限)は、Anthropic 管理では Anthropic が管理します。Google 管理では、Google Cloud が管理します1。
- 05あとから形態を移ることもできます両形態の間は、移行先の手順に従って移行できます。API(ソフトから呼び出す仕組み)の鍵である API キーで
api.anthropic.comを直接呼ぶ使い方は、どちらの形態でもありません。その使い方からも、Anthropic 管理へ移行できます1。
請求の経路と請求書のまとまり方
請求書は、どちらの形態でも Google Cloud の請求書です1。
Anthropic 管理の請求は、マーケットプレイス(クラウドの販売窓口)の Google Cloud Marketplace を通ります。Google 管理では、Agent Platform の利用分として Google Cloud の請求に含まれます1。
形態を決める前に担当者に確かめること
ここからは UNS の見解です。形態ごとに、社内で誰が何を管理するかが違います。決裁の前に、次の点を担当者に確かめさせてください。
- 01どちらの形態で使いますか担当者に、運営者・管理画面・上限の管理者の違いを並べさせ、御社の管理体制に合う形態を決めます。
- 02直接つないでいる利用はありますかAPI キーで Anthropic に直接つないでいる利用が社内にあるかを、情報システム担当者に確かめさせます。あれば、移行するかを決めます。
- 03請求書にどう載りますか経理担当者と情報システム担当者に、Google Cloud の請求書で Claude の利用分がどう載るかを確かめさせます。
- 04誰に使わせますか誰にどの権限を持たせるかを決め、ロール(利用できる範囲をまとめた権限の型)の付け方を担当者に確かめさせます。
- 05困ったときの相談先はどこですか利用量の上限や設定の相談先が、Anthropic と Google のどちらになるかを担当者に確かめさせます。
Anthropic 管理の接続先とリクエスト
導入・運用を担当する方向けです。Anthropic 管理では、Claude API と同じ形式のリクエストを Claude API のエンドポイントに送ります1。
Google 管理の接続先とリクエスト
Google 管理では、Agent Platform の予測エンドポイントにリクエストを送ります。有効にするサービスは aiplatform.googleapis.com です。これは Agent Platform の API です1。
エンドポイントは、グローバル・マルチリージョン・リージョンから選べます。リクエスト先ホストは4ホストです1。
形態ごとのモデル ID の書き方
Claude 4.6 以降のモデルでは、両形態とも Claude API の ID を使います1。
SDK のクライアント名と見分け方
Anthropic の SDK は両形態に対応しています。Anthropic 管理のクライアント名には GoogleCloud が含まれます。Google 管理のクライアント名には Vertex が含まれ、Go ではどちらも全て小文字です1。
AnthropicGoogleCloud1C#)AnthropicGoogleCloudClient1Go)googlecloud.NewClient()1Java)GoogleCloudBackend1PHP)Anthropic\GoogleCloud\Client1Ruby)Anthropic::GoogleCloudClient1AnthropicVertex1C#)AnthropicVertexClient1Go)vertex.WithGoogleAuth()1Java)VertexBackend1PHP)Anthropic\Vertex\Client1Ruby)Anthropic::VertexClient1認証・ロール・管理画面と監査ログ
認証には、両形態とも Google Cloud の認証情報を使います。アプリケーションの既定認証情報も、両形態で使えます1。
アクセス権は、形態ごとに別のロールで付与します。Anthropic 管理のアクセス用ロールは3ロールです1。
roles/claude.admin、roles/claude.user、roles/claude.viewer1Agent Platform のロール1platform.claude.com1Anthropic managed の選択肢1Model Garden の Claude モデル1記事に出てきた言葉の説明
- 01APIソフトウェアどうしが機能を呼び出し合うための決まった窓口です。社内システムから Claude を使うときに通ります。
- 02API キーAPI を使うときに、誰の利用かを見分けるための鍵となる文字列です。
- 03Anthropic 組織Anthropic のサービスを使う会社や部署を、まとめて管理するための単位です。
- 04レート制限一定時間のうちに使える量の上限です。使いすぎや混雑を防ぐために設けられます。
- 05ロール利用者に与える権限をまとめた型です。ロールを付けることで、使える範囲を決めます。
- 06マーケットプレイスクラウドの事業者が用意する、他社のサービスを購入・契約できる販売窓口です。
私たちは、どちらの形態が優れているかより、御社で誰が管理し、どこに相談するかを先に決めることが大切だと考えます。形態の間は移れるので、小さく始めて体制に合うかを見るやり方もあります。
出典
本記事は公式の発表をもとに、株式会社UNSが要約したものです。正確な内容は出典をご確認ください。
この記事の更新履歴(1件)
- 2026.10.28初版

