Google 運営の窓口で Claude を使う手引き
このページは、Google が運営する Agent Platform で Claude を使うための手引きです。接続の準備から料金、データの扱いまでを説明しています。ページのモデル(AI の種類)一覧には20モデルが載っています1。
読める文書の量、使える地域、データの扱い
御社の業務に関わるのは、扱える文書の量、使える地域、使えない機能、データの扱いです1。
- 01長い社内文書を読ませる使い方一度に扱える文章の量(コンテキストウィンドウ)が100万トークン(文章の量を測る単位)のモデルは11モデルです。それ以外の Claude モデルは20万トークンです。対象のモデル名は、後半の担当者向けの表に載せています1。
- 02地域によって使えるモデルが違う使えるモデルは地域ごとに異なり、Google Cloud の
Model Gardenで確かめられます。接続先は3種類あり、データを送る地域の範囲がそれぞれ違います1。 - 03管理や集計の仕組みの一部が使えない管理 API(システムどうしをつなぐ窓口)は、この窓口では使えません。コンプライアンス API と使用量・コスト API も対象外です1。
- 04データの保持と利用量の上限データの保持は Google Cloud が管理します。利用量の上限も、Google Cloud の側で管理されます1。
請求元と接続先ごとの割増、モデルの提供状況
利用料金は Google Cloud から請求されます。料金は接続先の種類によって変わります1。
地域を絞る接続先とは、米国・欧州連合内に送るものと、指定した地域だけに送るものです。Claude Sonnet 4.5 以降のモデルでは、これらの料金が地域を絞らない接続先より10%高くなります1。
使った分だけ払う従量課金は、どの種類の接続先でも使えます。処理量をあらかじめ確保するプロビジョンドスループットには、指定した地域だけに送る接続先が必要です1。
モデルの提供終了日は Google が決めます。提供に関する日程は、Claude API(Anthropic が運営する窓口)と異なる場合があります1。
ページのモデル一覧のうち、非推奨(使い続けることが勧められていない状態)は5モデルです。非推奨でないものは15モデル、そのうち限定提供のモデルは2モデルです1。
窓口を決める前に担当者に確かめること
ここからは UNS の見解です。決裁の前に、次の点を担当者に確かめさせ、社内で決めておくことをおすすめします。
- 01いま使っている窓口はどれか御社が Google Cloud で Claude を使っている場合、Anthropic 管理版か Google 管理版かを担当者に確かめさせます。移行が要るかどうかは、そこで分かります。
- 02データを送れる地域に制限はあるか社内規程や取引先との約束で、データの送り先に制限があるかを決めます。接続先の選び方と料金の両方に関わります。
- 03使う予定の機能がこの窓口にあるか社内で使う予定の機能が、この窓口で使えるかを担当者に一覧で確かめさせます。使えない場合の代わりの方法も聞いておきます。
- 04やり取りの記録を誰が管理するかAI とのやり取りの記録を、どこにどれだけの期間残すかを決めます。情報システム担当者と管理部門で合意しておきます。
- 05提供終了の知らせを誰が追うか提供終了日を決めるのは Google です。Google Cloud の案内を定期的に確かめる担当者を決めておきます。
プロジェクト・権限・認証と SDK の準備
導入・運用を担当する方向けです。Agent Platform を使える Google Cloud のプロジェクトが必要です1。
呼び出しを行う ID のロールには、aiplatform.endpoints.predict の権限が要ります。この権限を含むロールの例は roles/aiplatform.user です1。
ローカル開発には gcloud が必要です。Python と TypeScript の SDK では、クライアントに AnthropicVertex を使います。ant コマンドラインツールには対応していません1。
エンドポイントの種類と URL の組み立て
ページではグローバルのエンドポイントが推奨されています。リージョンのエンドポイントで使えるのは、Claude Sonnet 4.6 以前のモデルだけです。新しいモデルはグローバルかマルチリージョンで呼び出します1。
非ストリーミングでは、URL の末尾に :rawPredict を付けます。ストリーミングでは :streamRawPredict を付けます1。
cURL では、モデルをエンドポイント URL で指定し、本体に model を入れません。anthropic_version はヘッダーではなくリクエスト本体に入れます1。
anthropic_version の値は vertex-2023-10-16 です。API 版の値として 2026-10-21 も示されています1。
global、ホスト aiplatform.googleapis.com。送信先は空きのある任意の地域。データ所在に制約が無い場合の最大の可用性向け1us / eu。ホストは aiplatform.us.rep.googleapis.com(us)と aiplatform.eu.rep.googleapis.com(eu)。送信先は米国または欧州連合内。広域でのデータ所在向け1us-east5、ホスト {region}-aiplatform.googleapis.com。送信先は指定した地域のみ。単一地域のデータ所在と厳格なコンプライアンス向け1Google Cloud で指定するモデル ID
Agent Platform で指定するモデル ID は次の表のとおりです1。
claude-fable-5-11claude-mythos-5-11claude-fable-51claude-mythos-51claude-opus-5-51claude-opus-51claude-opus-4-81claude-opus-4-71claude-opus-4-61claude-opus-4-5@202511011claude-opus-4-1@202508051claude-opus-4@202505141claude-sonnet-5-51claude-sonnet-51claude-sonnet-4-61claude-sonnet-4-5@202509291claude-sonnet-4@202505141claude-haiku-5-51claude-haiku-4-5@202510011claude-3-5-haiku@202410221Anthropic 管理版から移行するときの変更点
Anthropic 管理版から、この Google 管理版へ移るときの変更点です1。
- 01SDK のクライアントPython と TypeScript では、
AnthropicGoogleCloudを置き換えます。置き換え先はAnthropicVertexです1。 - 02
cURLの変更点URL・ヘッダー・本体を書き換えます。Anthropic 管理版のホストはclaude.googleapis.comです1。 - 03モデル ID の書換えClaude 4.6 より前のモデルでは、日付の前の
-を@に変えます1。 - 04書換えの例移行前は
claude-haiku-4-5-20251001です。移行後はclaude-haiku-4-5@20251001になります1。 - 05Messages API の呼出しモデル ID と、使えない機能の部分を除けば、呼出しの変更は要りません1。
入出力ログの記録と保持の推奨
Agent Platform のログ記録では、要求・応答の記録サービスで入出力を残せます1。
Anthropic は、不正利用の調査に備えて、プロンプトと応答のログを直近30日以上残すよう推奨しています1。
この記録サービスを有効にしても、Google と Anthropic のどちらも内容にはアクセスしません1。
対応機能・非対応機能とコンテキスト長
Agent Platform へのリクエスト本体の上限は30MBです1。
サーバー側フォールバックの fallbacks パラメータには対応していません。代わりにクライアント側でフォールバックを組みます1。
モデルごとのコンテキスト長は次の表のとおりです1。
- 01対応する機能Messages API、プロンプトキャッシュ、思考、ツール使用、引用、構造化出力に対応しています1。
- 02対応するツール
Bashツールのほか、ブラウザ操作、コンピュータ操作、メモリ、テキストエディタ、ウェブ検索の各ツールに対応しています1。 - 03対応しない入力元画像・文書の URL 指定と、ファイル API には対応していません1。
- 04対応しないサーバー側ツールサーバー側のコード実行、ウェブ取得、アドバイザーには対応していません1。
- 05対応しないエージェント基盤エージェントスキル、MCP コネクタ、プログラムによるツール呼出しには対応していません1。
- 06対応しない API と機能メッセージバッチ API とモデル API には対応していません。Claude マネージドエージェントにも対応していません1。
記事に出てきた言葉のやさしい説明
- 01モデルAI の頭脳にあたる部分の種類です。種類ごとに性能や得意なこと、料金が異なります。
- 02トークンAI が文章を処理するときに使う量の単位です。料金や読める量はこの単位で数えます。
- 03コンテキストウィンドウAI が一度に読み込んで扱える文章の量です。大きいほど長い資料をまとめて渡せます。
- 04APIシステムどうしを決まった手順でつなぐ窓口です。社内のシステムから AI を呼び出すときに使います。
- 05非推奨提供元が使い続けることを勧めていない状態です。別のモデルへの切り替えを考える合図になります。
- 06プロビジョンドスループットあらかじめ処理量を確保して使う契約の方式です。使った分だけ払う従量課金とは別の方式です。
Google Cloud で Claude を使うと、請求や記録の扱いは Google Cloud の仕組みに沿うことになります。私たちは、窓口を選ぶ段階で社内のデータ方針と照らし合わせておくことが、後の手戻りを減らすと考えています。
出典
本記事は公式の発表をもとに、株式会社UNSが要約したものです。正確な内容は出典をご確認ください。
この記事の更新履歴(1件)
- 2026.10.27初版

