顧客管理の暗号鍵とデータ保持ゼロの併用
Anthropic は、顧客管理の暗号鍵(暗号の鍵を利用者が管理する仕組み)とデータ保持ゼロ(やり取りを保存しない扱い)の併用条件を定めています。Claude Platform の同じワークスペース(利用の区画)では併用できず、Claude Enterprise の組織では併用できます1。
御社のデータの残り方と使えない機能
- 01保存データを守る顧客管理の暗号鍵顧客管理の暗号鍵が暗号化する対象は、保存データです。Claude Platform で紐付けられる先は標準のデータ保持のワークスペースで、保持の期間は30日です。紐付けた後は、そのワークスペースのデータ保持を無効にできません1。
- 02プロンプトと応答を残さないデータ保持ゼロClaude Platform のデータ保持ゼロでは、Anthropic はプロンプト(AI への指示文)と応答を保存しません。Claude Platform のデータ保持ゼロの組織でも、顧客管理の暗号鍵は利用できます1。
- 03併用する組織で有効にできない Artifacts顧客管理の暗号鍵とデータ保持ゼロを併用する Claude Enterprise の組織では、Artifacts を有効にできません1。
- 04顧客管理の暗号鍵の外で保全される記録顧客管理の暗号鍵の外で行う限定的な保全(記録を残すこと)の場合は3件です。保全する記録の暗号化は、Anthropic 管理です1。
- 05失効後も読み取れる安全検査メタデータ安全検査メタデータ(自動の安全確認で生じる記録)は、顧客管理の暗号鍵の失効後も読み取れます。安全検査メタデータは、会話内容には該当しません1。
導入前に担当者へ確かめること
ここからは UNS の見解です。決裁の前に、次の点を担当者に確かめさせてください。
- 01御社の利用形態はどれですか担当者に、御社の利用が Claude Platform か Claude Enterprise かを確かめさせてください。併用の可否が分かれるためです。費用と契約条件はこの記事の材料に無いため、契約先に確かめさせてください。
- 02何を優先して守りますかClaude Platform の同じワークスペースでは、顧客管理の暗号鍵とデータ保持ゼロのどちらかを選ぶことになります。情報管理の責任者と担当者で、優先する方を決めてください。
- 03Artifacts を使う業務はありますかClaude Enterprise の組織で併用を考える場合は、Artifacts を使っている部署があるかを担当者に確かめさせてください。
- 04紐付ける先はどこにしますかClaude Platform では、紐付けの後にデータ保持を無効にできません。対象のワークスペースと、データ保持ゼロへ戻すときの段取りを、担当者に先に整理させてください。
- 05残る記録を社内で説明できますか保全の場合や安全検査メタデータの扱いが、社内規程や取引先との約束に合うかを確かめてください。確認先は法務または情報管理の責任者です。
データ保持ゼロの組織での導入手順
導入・運用を担当する方向けです。Claude Platform のデータ保持ゼロの組織で顧客管理の暗号鍵を導入する手順は、次のとおりです1。
Claude Platform のデータ保持ゼロの組織では、既定のワークスペースは切り替えの対象外で、データ保持は組織の設定に従います。切り替えていない他のワークスペースは、データ保持ゼロを維持します1。
データ保持ゼロへ戻す手順
Claude Platform の顧客管理の暗号鍵を紐付けたワークスペースからデータ保持ゼロへ戻すときは、まず新しいワークスペースを作成します。次に、トラフィックを新しい先へ移行します1。
顧客管理の暗号鍵の外で保全する場合
顧客管理の暗号鍵の外で保全する場合の内訳は、次のとおりです1。
児童性的虐待素材の検査を除く保全は、人の審査者の明示的な決定によります。同じ範囲の保全は、商用データの保持方針に準拠します1。
保全の各事例は、コンプライアンス API のアクティビティフィードにイベントとして記録されます。イベントには、保全の目的を示す理由コードが付きます1。
安全検査メタデータの由来と暗号化
安全検査メタデータは、Anthropic の自動安全スキャンから生じます。暗号化は Anthropic 管理です。例は、パターン識別子と一致の指標です1。
暗号鍵とデータ保持の言葉の説明
- 01顧客管理の暗号鍵データを暗号化する鍵を、サービスを利用する企業の側で管理する仕組みです。
- 02データ保持ゼロサービスの提供側が、プロンプトと応答を保存しない扱いのことです。
- 03ワークスペース組織の中で、利用の場を分ける区画のことです。
- 04プロンプトAI に渡す指示や質問の文章のことです。
- 05保全ここでは、記録を消さずに残しておくことを指します。
- 06安全検査メタデータ自動の安全確認で生じる、検査についての付随的な記録です。
UNS は、顧客管理の暗号鍵の導入を技術の設定だけの話にせず、社内の情報管理の方針として決めることが大切だと考えています。私たちは、導入の前に元へ戻す場面も想定して話し合うことをおすすめします。
出典
本記事は公式の発表をもとに、株式会社UNSが要約したものです。正確な内容は出典をご確認ください。
この記事の更新履歴(1件)
- 2026.11.06初版

